2024年10月17日からアイデムフォトギャラリー「シリウス」で開催される写真展のプリントは、キヤノンの染料インクジェットプリンター、PIXUS PRO-S1です。
このプリンターで写真集の色見本を制作し、写真展用のプリントもこちらで印刷しました。
黄金に輝く仏塔の鮮やかさを表現するには、顔料インクよりも染料インクのブリンターの方が適していると思い、キヤノンのPIXUS PRO-10からの買い替えです。
写真高画質用の染料インクのプリンターは、他社を含め、この機種のみになります。
制作にあたり、大量の純正インクを購入しました。
ヨドバシカメラで1本約1400円、8色で11200円。
写真用紙は超光沢のクリスタルグレードです。
A3ノビサイズ20枚で7250円(ヨドバシ価格)
これまでプラチナグレードを使用していたのですが、さらに紙が厚手になり、光沢感が増しました。
印刷の流れは、AdobeのLightroom Classicで写真を現像し、非圧縮のTIFFに変換。そのデータをキヤノンのプリンターに付属しているソフト、「Professional Print & Layout」で印刷設定。
コントラストリプロダクションという機能があります。印刷時に起きる写真の鮮明さの低下を抑えることがで、用紙の特性に合わせて補正するため、一般的なシャープネス処理とは異なり、鮮明な写真を自然な印象で印刷できます。ただしこの機能を使うと大量のインクを消費します。
写真集の色見本制作でデーターをとっていたのですが、写真展用に少し画像処理を加えたので、再度試し焼からスタートです。
クリスタルグレードにはL版サイズがないので、プラチナグレードのL版で何度か印刷をして、本番のクリスタルグレードのA3ノビで印刷。
途中で、写真用紙が詰まるエラー。
説明書を読むと、給紙ローラーに紙粉や汚れがつくと、このエラーが出るようです。
給紙ローラーのクリーニングは、給紙ローラーが磨耗するので、必要な場合のみ行います。
クリーニングの方法は2種類あり、まずはA4の用紙で乾拭き。その後、濡れたタオルでローラーを拭きます。結果、正常に戻りました。
起動、クリーニングの度に大量のインクが消費されます。インクジェットプリンターでの作品制作は、インクの消費を気にしないこと。そこは割り切るしかありません。
A3ノビの印刷時間は約3分。顔料と違い、染料インクは乾燥に時間がかかるため、24時間で定着します。
最後に写真展に展示する説明文と著者プロフィールの印刷です。
こちらはMacのPagesで文章を書き、写真を貼り付け、TIFF変換して印刷しました。
写真展に展示する作品は44点、説明文1点です。
写真のマットは、ギャラリー経由で依頼しました。
ギャラリーでもほとけの乙女の写真集を販売します。
特典として、今回制作したL版の写真を一枚、写真集に挟んでお渡しします(どの写真が入っているかはお楽しみ)ギャラリーでの販売は写真集のみです。作品の販売は行なっていません。
僕は全日、在廊していますので、お気軽にお声掛けください。
■開催概要
むそうたかし「ほとけの乙女 ミャンマーの仏塔・寺院と少女たち」
会期:2024年10月17日(木)〜10月23日(水)
時間:10:00〜18:00(最終日15:00まで)
会場:アイデムフォトギャラリー「シリウス」
休廊日:日曜日
〒160-0022
東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
TEL:03-3350-1211
東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅下車徒歩2分